ハチミツは、花々とミツバチと人間との共同作業でできあがります。ミツバチたちは花が咲く時期になると、花々を巡って花蜜水を吸い、体の中に溜めて巣に帰ります。ひとつの花から得られる花蜜水はごく少量のため、1匹当たり約500もの花々を巡るとされています。
そして、持ち帰った花蜜水は巣の中でミツバチや幼虫の活動による体温で少しずつ水分が飛び、糖度を増しながら濃縮されていきます。そうしてでき上がったのが、私たちが食べているハチミツの原液です。
自然の営みの中で生まれた美味しさを存分に味わっていただきたいという想いから、村上養蜂場では「自然に任せる」ということを何よりも大切に考えています。
地球温暖化などによる気候の変化は、花の状態やミツバチの過ごしやすさにも影響しています。私たちは花やミツバチの様子を注意深く観察し、その時々で必要なフォローを行いながらじっくりとタイミングを見計らって採蜜しています。
同じ種類のハチミツでもその年によって微妙に風味が異なるのは、環境の変化が花やミツバチに影響するためです。自然のものだからこその変化を、楽しんでいただけましたら幸いです。
ハチミツは「パーフェクトフード」とも呼ばれるほど栄養豊富な食材です。村上養蜂場ではハチミツの美味しさと栄養価をできるだけ自然そのままの状態でお届けできるよう、昔ながらの手仕事による非加熱、無添加の製法にこだわっています。
特に美容、健康面でのメリットを求めてハチミツを購入される方は、食べるものの安全性にはとても気を付けていらっしゃいます。そういったお客様のニーズにお応えするためにも、安全性が高く栄養価も損ないにくい非加熱、無添加の製法には今後もこだわっていきたいと思います。